ゴンシキ日記10時間目(最終回)

7/25
全体のまとめの講義と大掃除。この時点ですでに合否判定は決まっている。生殺しのようだ・・・。
四月の初めからお世話になった勤式の掃除。

みんなと仲良くなったのにこれで離ればなれになる人もいる。不合格でこれで修了する人もいる。自分もそうかもしれない。
そう思うと、4月からの4ヶ月は中身濃かった気がする。

毎日ずっと顔合わすので、イヤでも仲良くなるし、情もわく。あと一週間延長ってできないのかな。






7/28
全員でお晨朝参拝と修了式。
4時起きもフツーにできるようになっていた。これも4ヶ月の成果かな。

修了式では修了証授与、皆勤賞・精勤賞授与などが行われた。
修了証を代表で受け取る人はその中でトップだったってことだよな。「Kスケ」すげー。

いつもの講義の場所に戻ってみんなに修了証をもらう。100人近くいて皆勤は30人ほど。精勤も含めたら50人以上に。
これって半分以上の人はほとんど出席しているということだよね。

ちなみに僕も修了証も頂いた。そして皆勤賞も。なんとか皆勤で出席できたのも仲間がいてこそだろうな。


みんなよく頑張った!






7/28 夜
謝恩会。
先生方も来てくれはって楽しく会が進む・・・。


はずがない。


体育会系のノリが主流を占めるゴンシキの人たちが穏やかに「飲む」。そんな言葉は辞書にないんだろうな。

三十路超えてこんなにビール飲んだのは久しぶり。実はビールが得意ではないので、勢いにマカセテ飲んでしまった・・・。

何人かつぶれている人いたんやけど。大丈夫やったんやろか。

明日は半年ぶりに法話をする機会を頂戴している。そんなに飲んでる場合ちゃう!!!
自分の合否も気になるところやけど、まずは明日の法話に備えねば。






7/29
法話させてもらうのはゴンシキ同期のお寺。
法話の間の休憩のときに友達には合否の結果が!

「合格」

う、うらやましい。


自分の合否が気になる7/30。
母親から携帯にメールが届く。「ゴンシキから書類届いてるよ」



続きがある。
「お父さんが勝手に開けて合格確かめちゃった。おめでとう!」


ん゛??自分の手で開封したいから開けないで!ってあれほど言っといたのに。
まぁ合格してたからいいとしよ。


今回、仲良かった人も何人か不合格になっている。大手を振って喜ぶという気持ちにはなれない。どうせやったらみんなで合格になりたかったな。




【さいごに】
ゴンシキ日記読んでもらってありがとうございました。
ゴンシキは拝読・作法を主に習うので、音程だけ取れればいい、という当初の思いとは全く違う心境である。
その拝読するココロまでも習うのがゴンシキというところなんやろう。と思う。
最初の10日は慣れないせいか、すごく苦痛だったけど、だんだん仲間にも恵まれてすごく楽しく過ごせることができた。
練習するというのも大切。
もっと大切なのは、それを共有する仲間がいること。
なんでも独りでできるものではない。仲間がいてこそのゴンシキである。その仲間に出会えたことがまずうれしく思う。

ゴンシキ日記9時間目

7/13
日曜日。この日はお晨朝当番ではないけど、一般参拝者としてお晨朝にお参り。
その後、岐阜県までお参りのお手伝いに行くためだ。ちょうど起きる時間がそんなに変わらないから、どうせならお晨朝出てから電車乗って行こうと思って・・・。

お晨朝当番は各班が交替で毎日行っている。この日も出勤しているゴンシキの受講生がいた。
後ろの方から見てたんだけど、緊張感が伝わってくる。ちゃんと正座から立ち上がることができるだろうか。結婚もしてないのにオヤゴコロのような気持ちになった。

お衣をつけて出勤していると、中でお勤めしている人たちはみんな同じに見える。
自分たちはあくまで研修を受けている身。
でも。
参拝者から見ると同じ出勤している僧侶。

そのことをちゃんと肝に銘じておかないと、と思った。

同じことでも見方を変えると見えてくることもあるんやなぁ。


夕方、長井さん(ミャンマーで軍によって射殺されたジャーナリスト。みなさん覚えています??)のことを通して戦争について考えるシンポジウムがあったんだけど、疲れて出席できず。
中心になって活動しているのは、浄土宗西山禅林寺派の僧侶である岸野さんという方。長井さんの撮影したネガはミャンマー軍がまだ持っていて、それを返してもらおうということも併せて活動しておられる。
週末には京都の街中で署名活動もしてはって、とっても頭の下がる方。岸野さんは僧侶兼ジャーナリストだけに、何かをしないと!という衝動にかられるんだろうね。





7/15 7/16 7/17 7/18
この時期になると、どれもまとめの講義になる。

ということは・・・終わりも近い。ということは・・・修了試験も近い。ということは・・・もう少しで日程もあとわずか。

何でもそうだけど、終わりが見えるとしんどいと思えることでも、なんかイトオシクなる。

まとめの講義はこれまで行ったものの復習だけでなく、各お経を拝読するときの心持ちや作法などのことも改めて聞く。
ゴンシキは読むだけでいいのではなく、その読む姿勢、作法、その経典の意味を考えながら拝読して初めて「拝読する」と言えるんだろうね。

三日間の休みののち、修了試験。この三日間をどう過ごすかがポイントだろう。とりあえずはゆっくり寝たい。






7/22
試験一日目。実唱試験は今までの中間試験と同じパターンで行われる。
この日は声明と筆記。
声明はこの日記にはあんまり書かなかったけど、これが曲者。一番節の上り下がりが激しくて大変な分野。前の日記でも書いたけど、発声をするのに1つの文字をずっと発音して、しかも高さを変えながらってのもあって大変。

筆記はどこ出るか分らないから、まんべんなくやっとかないと・・・。

この声一つ一つで合否が決まってしまうと思うと、声が震えてくる。この緊張感を乗り越えてみんな合格していったんやね。みんなすごいわ。尊敬するわ。






7/23
試験二日目。
この日は礼讃と正信偈と御文章の試験。
昨日の声明と違って三つとも範囲が広すぎてここが出るだろう!というヤマをはれない。出そうなところはいくつかあるけど、ただ声明ほど確証がない。

緊張をどのようにして味方につけるか。ここまでくるとその方が大切な気がする。
エレクトーンを趣味でやってるんだけど、人前で演奏する時は足が震えるくらい緊張する。でも、その緊張は練習してきたという自負があれば味方になるし、練習不足なら自信のなさにつながる。

そんでもってスタートボタンを押すとあとはどうにでもなれ!くらいで思いっきり演奏するようにしている。

そして。

第一声。一呼吸おいて「あー・・・」と始める。

なんと!

しょっぱなで御文の読み間違い。経典をそのまま読むので言葉を間違えるのは致命的なミスなのである。

「す、すみません・・・最初から・・・」今回の試験で初めてやり直しをした。
やり直しはよくないとは聞く。音楽だって一度始めて、途中でやり直すって印象よくないもんね。こりゃタブン減点だな。

激凹みは必至。

ゴンシキ日記8時間目

6/23
この時期になると、だんだん勤行の内容も難しくなっていく。・・・ということは節も難しくなるし、正座も時間も長くなるということ。
お経の文言は2行くらいしかないのに、一文字一文字についている節が長い!!例えば文字の「字」に節がついていたとしたら、「じーいぃ・・いーっいー・・」と母音の「い」を延ばしていくことによってその文字を発音していく。その発音も仕方も音程も長さも決まっているのでその通りにしないといけない。
しかも、まっすぐ伸ばすだけでなく、発音したまま半音上げたり下げたり、そういう上げ幅下げ幅まで決まっている。みんなで一斉に称えてぴったり合ってるかんじがするのはちゃんとそういう決まり事のなかに成り立ってるからなんやね。
真宗の声明はもともと天台宗で用いられていた声明の流れを汲んでいる。ただ、真宗の声明は天台のに比べると、簡略化されていたり、合理的になっていたりする部分もあるみたい。音痴キッスィには真宗の声明ですら難しいのに天台の声明なんて到底できないなぁ。


そして声明ってムズイよなーと思いながら勤行に集中しようとしても、時間がたつにつれて正座もつらくなっていく。

正座って一度足を組みかえると、そこからが地獄になる。正座をしたその足のままいると、しびれてくるが我慢はなんとかなる。
しびれを何とかしようとして組みかえると、しびれは緩和されるけど、緩和されるということは誤魔化されていた痛さが再発するということでもある。

一度組みかえると、数分おきに組みかえることなり、見た目的には印象悪い結果となる。

要はいかに最初の正座の姿勢を保てるか、そこが勝負。

ゴンシキは正座を克服することも裏テーマの一つなんだなーと痛感する。だってさ、ゴンシキに行ってた友達はみんな正座強いもんなぁ。

7月に修了する頃にはある程度克服できてることをただただ願うだけ。





7/7
七夕。真宗の坊主の僕にはカンケーねぇや。

前日衝撃的なメールが届いていた。大学院ゼミの後輩のお父さんが亡くなって、今日が通夜とのこと。

昼間はゴンシキにて通常の講義のあと、ゼミの教授とともにお通夜へ。教授の運転で連れて行ってくれるなんてあんまりないことかもしれない。

お父さんはまだ50代の模様。末期がんだそうだ。ニュースで見かける誰かが亡くなったような他人事のようには到底思えない。

後輩は最近結婚してまだ乳飲み子くらいの子供がいる。その子を抱えながら参列者に挨拶していた姿は表現しきれない・・・。
そのお父さんはお寺に併設された空手道場も経営していらっしゃったので、参列者の半分くらいはイカツイ体型の方々。
その参列者の中の一人がこんなことを話していた。

「マジ信じられんわ。これから俺らどうやって生きていけばえぇんやろ。」

お父さんはみんなのココロの支えになっていたんやね。そう思われるお父さん、直接お話したことなかったけど人柄が伝わってくる。厳しいけど、愛情をもって接していたんやろうなぁ。

明日の昼間に葬儀が行われる予定だが、ゴンシキががっつりあるので行けない。いっそのこと休もうかな。






7/9
班別指導の日。
ゴンシキは基本的に班単位で行動している。勤行の実習とか掃除とか、何をやるにしても班ごとの行動。
その班ごとに一人の先生がみっちり指導してくださる講義である。
班別指導はその講義ごとに課題があって細かく指摘してもらえるので、緊張するけど楽しみでもある時間。

この日は初めて来られる先生。3時間のうち、はじめの1時間はいろいろ声明についてのお話をお聞きした。
声明の成り立ちや称える際に注意することなど、声明するうえでは役立つことばっかり。

今日の課題は節はもちろん、拍を正確にとりながら称えるもの。
もともと声明は西洋音楽のように拍にきちんとはめていくものとは違い、少々溜めて発声したり、息継ぎの関係で拍の通りにはいかないものが多い。
でも、今日のはちゃんと拍に合うかたちで息継ぎも拍の中で行わなければならない。
もともとエレクトーンをやっている僕としては拍の通りに行う方が音符を追いかける感じで性に合う。

順番にやっていって自分の順番に。

・・・。

「キッスィさんは拍や音の移り変わりは理解している。ただ、それだけでが声明とは言えない。称え方・・・称えっぷりも大切です。そのあたりを練習してみてください」
という指摘をいただいた。

それは的確そのもの!
自分の称え方は声は軽く聞こえがちなので、荘厳にというか重々しい雰囲気に称えることが求められているのは分かっていた。
それがなかなか実践できないのである。
野太い声にしようとしたら音程・節はずしそうでそのバランスがなんとも難しい。

正直、声明って天性のものもあるけど、本人の努力もかなりのウェイトがあるんだろうな。野太い声で音程も節もはずさずにできるようになるんやろうし。まぁちゃんと練習したらの話やけど。
声明は練習したらちゃんとそれだけの成果があらわれてくるものなんだろう、と思うようになってきた。

ゴンシキ日記7時間目

6/4
今日は旧跡参拝の日。京都市内にある真宗にゆかりのある場所を一日かけて廻るというもの。
本願寺第八代に蓮如上人っていう方がいはったんやけど、その方が晩年を過ごした山科別院、親鸞聖人が往生された(亡くなられた)角坊別院、その亡くならはったあと、親鸞聖人の娘である覚信尼さんがお墓(これがのちに本願寺の元になる)を作られた崇泰院などを訪ねた。

十数年ぶりにバス旅行をして、小学生の時は乗り物酔いが激しかったことを思い出したよ。必ず前から三列目くらいに座ってたような・・・。
乗り物酔いって強くなるんかな。

それとも・・・大人になるにつれて鈍くなってくるんかな。






6/7−6/8
ゴンシキの講義自体はないけど、友人の結婚式出席のために鹿児島へ。
京都から行くのに飛行機で行くべきか、新幹線で行くか迷ったけど、新幹線で行くことに。
飛行機で乗ってる時間(伊丹⇔鹿児島)は1時間半くらいだけど、伊丹空港まで行く時間・鹿児島空港から市内への時間を考えると新幹線とそんに時間は変わらないことに気づいて、それやったら近くの京都駅から乗れるし鹿児島中央駅まで行けて移動が便利やし新幹線にしよう!

京都から博多。そして博多からリレーツバメで新八代へ。そしてすぐ目の前に停まってるツバメにのって鹿児島中央駅へ。乗り換えはあるけど、座ってるだけやからのんびりできてよかったー。寝てるとあっという間。

ユキくんおめでと。お幸せに。






6/18
二回目の中間試験。
やるって聞いた時に、中間試験って一回だけちゃうの?と思わず突っ込みそうになったよ。
この日は声明と礼讃が実唱テストの範囲。

今回も試験会場は4つ。試験を待つ間のあのいやーな緊張感。もう帰りたいよ。
実唱はどこが出たのか、ということがマコトシヤカに流れる。ホンマこれに振り回されるんだよね。一番にその情報に飛びついたりしちゃったりもして、大人気ないったらありゃしない。

もちろんペーパー試験もある。過去問は前回までのものはあったけど、今回のための過去問はないんだよね。
完全実力か!?

凹みまくってこの日は終わり。

後日、試験の結果が・・・。ここではとても言えへんわ。




6/21
人生初の一日で二つの披露宴出席の日。
12時京都(大学院同期)にて、夕方5時東京(メリシャカメンバーsakullaさんの披露宴)の予定。

12時からの披露宴に出たけど、早退させてもらって、いそいで京都駅へ。
ちなみにこの日はメリシャカメンバーのタツヤ氏も同じ行動。

タツヤ氏は時間ないのに、のーんびりしてるもんやから、こっちがヤキモキしてもうた。それくらいのマイペースさも人間必要かもね。

せっかく東京行ったのに、滞在4時間。だって明日はお晨朝出勤日(泣)
新幹線の最終で帰ってきて、睡眠3時間で4時起き。そんなんで体力大丈夫なんやろか・・・。

ワッキー・sakullaさん結婚おめでと。幸せになるんやで。


今回あんまりゴンシキ関係ないことになってもうたな。まぁ普段ゴンシキに行きながらこんなこともやってます!っちゅうことで。
って披露宴出席くらいしかやってないか。。。自分の結婚はいつになるんやろ。

ゴンシキ日記6時間目

5/28
待ちに待たない中間試験。
試験はペーパーテストと実唱テスト。実唱テストの範囲は御文章と正信偈。ペーパーは全く分からない。

でも、過去問ってなぜか出回るんだよね。

なんだかんだ過去問ゲットしていたのでだいたいの傾向は予測できたものの、がらっと変わるかもしれんし。
裏の裏の裏を読む・・・要はちゃんと勉強しろってことなんやね。

実唱は緊張しまくりで待つこと一時間。なんせ100人が受けるので試験会場が4つあっても一時間以上待つ人もいるほど。
4人1組になって会場に入ると・・・講義してくださってる先生方が4人鎮座。いつもの和やかな表情は微塵も感じられない。
横に眼をやると、MDの録音機!

それで緊張しない理由はどこにもない。

淡々と「はいキッスィさん○○の△丁(頁のこと)を読んでください」
「あ、△丁ですね。えっとえっと(汗)。あ、ここだ。は、はい」

背中から汗が落ちるのを久々に感じた。この場から消えたい。いや消してくれ〜(泣)

満足には程遠いものは言うまでもない。ゴンシキって奥が深いんだなーと再実感。

ペーパーの方がまだましかも。

ペーパーの点数が悪いと再テストもあるってさ。ひぇ〜。


ここいらで、日記とは離れて。
今まで文章だけでどんなとこで勉強しているのか伝わらなかったかもしれないので、今回は写真をUP。

まず1枚目。研修のメイン会場。
ここに100人以上が正座をしてお経を称えたり、講義を受けるところ。講義の時は長椅子を並べることもアリ。
100人が真っ黒な衣で座ってるとある意味こわいね。

知らなかったら近づかないかも(笑)

ここは一般寺院にある本堂を再現したもの。それぞれのお寺に戻っても同様なことができるように本堂を再現しているんだと思う・・・確か。
ただ、ここのは正直一般寺院よりは大きな造りになっていて、これだけの本堂があるお寺はかなり規模の大きいところやろうなぁ。
基本的なことを学んで、それぞれのお寺ではその基本に則って規模に合わせた作法をしていけばいいのである!!



2枚目。講義が始まる30分以上前のヒトコマ。
登校してる人もほとんどいない会場で朝練ならぬ朝勉している面々。
ホンマ頭下がるわ。

同じ格好しているのに勉強しているのと、カメラ持ってうろうろしている僧侶。
僕なんてお晨朝の当番だったからこの時間にいたけど、この面々は自主的に勉強。
なんだーこの違いは。






ちなみに、ペーパーの再試験は免れました。はっきり言って再試験だと思ってたからびっくりやわ。
TWITTER+SHAKAMUSIC
チケット予約はこちら
新しい記事
月別アーカイブス
エディター
とし
twitter メリシャカサイト用mixiロゴ.gif メリシャカサイト用facebookロゴ.gif

お問い合わせ
メルアド.gif