吉村昇洋《僧’sミュージックVol.5》 「母親が子どもを包み込むような暖かさ」サラ・マクラクラン『Surfacing』

『僧’sミュージック』 − 仏と僧と、音楽と。−

12/17(日)「メリシャカライブ2016」(出演アーティスト 青葉市子with小山田圭吾&U-zhaan)

今年もスペシャルな出演陣で開催いたします。チケット好評発売中です!是非よろしくお願いいたします。(チケットはe+から) http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002203934P0050001P006001P0030001

 

ライブまでのスペシャルコーナー、様々に活躍されている僧侶に、そのハートに刺さった音楽を紹介していただく「僧’sミュージック」。 音楽を切り口に、お坊さんの等身大の人物像を感じていただきたいと思っています。

Vol 5 吉村昇洋 さん

 -   曹洞宗八屋山普門寺副住職/臨床心理士/相愛大学非常勤講師 -

 

今回ご登場いただくのは、曹洞宗僧侶の吉村昇洋さんです。

臨床心理士であられたり、仏教マンガに関する講師をなされたりと、本当に幅広い分野で活躍されている吉村さんですが、やはりもっとも注目が集まるのは「精進料理」。

永平寺での修行経験をもとに精進料理を研究、日常生活の中でも親しみやすい「禅のごはん」を提案されるなど、仏教の心を通して「食」の大切さを伝えておられます。

 

普門寺(自坊)の前で
自坊で精進料理の教室【広島精進料理塾】を主宰されています


テレビにもNHK 総合『助けて!きわめびと』やNHK Eテレ『きょうの料理』『趣味Do楽』などに講師として出演されているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

寺社フェス「向源」での坐禅会の様子

 

そんな、吉村さんですが、今までどんな音楽とのであいがあったのでしょうか?年代ごとにお聞きしました!

 

 

 


 

 

初めて買ったレコード トム・ジョーンズ『If I Only Knew』(18歳の頃)

 

 

ーーー中学時代の一曲を教えてください。

「サザンオールスターズ『真夏の果実」』 」

 

 

ーーー高校時代時代の一曲は?

「Whitney Houston『I Will Always Love You』」

 

 

ーーー学生時代の一曲は?  

「Foo Fighters『Monkey Wrench』」

 

 

ーーー初めて買ったレコードは?  

「Tom Jones『If I Only Knew』(18歳の頃)です」

 

 

ーーー僧侶になってからの一曲を教えてください  

「Mark Ronson ft. Bruno Mars『Uptown Funk』」

 

 

 

(エンヤより)私は断然サラ派でした サラ・マクラクラン『Surfacing』

 

 

 

ーーー特に心に刺さったアルバムを教えてください

サラ マクラクラン 『Surfacing』

手動のミルで粗めに挽いた深入りのコロンビア豆を丁寧にドリップし、静かなリビングに運んで淹れたてのコーヒーをゆっくり口にする。ゆったりとした朝の時間。スピーカーからサラの美しい歌声が静かに流れてくる。アルバムとしての完成度は高く、名曲揃いだ。じっくり聴くのも良いが、朝の何となく気だるい時間帯にBGMとして使うにも良い。

このアルバムは、1997年リリースされた。恐らく、サラの出したアルバムの中で、最も売れたのではなかったか。それも、聴けば誰もが納得のメロディーとヴォーカルで、どこか母親が子どもを包み込むような暖かさ、そう、それはある種の宗教的な印象さえも与えている。当時、よくエンヤと比べられることが多かったが、私は断然サラ派だった。真に心地よい音楽というは、こういうものを言うのだろう。 」

 

 

 

大人の“愛”ではなく、“恋”を描いた作品 『めぞん一刻』

 

 

ーーー続いて音楽以外の事についても聞かせてください
好きな漫画は?

「高橋留美子『めぞん一刻』

オススメポイント/1980年の創刊当時から大人向けの雑誌『ビッグコミックスピリッツ』に8年間連載の長編ラブコメ。8年間、主人公の五代くんはヒロインの響子さんに恋心を抱き続けるが、美人で優しくて嫉妬深いこと以外に内面が特に描かれることがない。この、相手がどんな人か分からないのに好きになる感じって、実は10代の頃の恋心に似ている。そう、このマンガは“愛”ではなく、大人の中に眠る青年期の“恋”を描いた作品なのだ。 胸キュンしたい人にはお勧めの作品である。 」

 

 

ーーー好きな映画は?

「『スモーク』(1995)

オススメポイント/ハーヴェイ・カイテルが渋い演技を見せる最高傑作。何てことはないタバコ屋の日常でおこる些細な出来事。それをゆったり描くなかで、鑑賞し終わった頃には心が少し温かくなっているような作品。 」

 

 

ーーーオススメの旅先は?

「シャモニー(仏)

オススメポイント/モンブランの麓の美しい町。晴れていると、町を囲む山々が迫ってくるような錯覚に陥るほどの大パノラマを見ることができる。後にも先にも、あんな風景を見たのはここだけ。 好きな仏語を教えてください 四法印「諸行無常・諸法無我・一切行苦・涅槃寂静」

エピソード / 仏教のキホンのキであるこの言葉。日常生活を送っていると忘れてしまいがちのこの概念だが、何事も思い通りになることなどなく、諸行無常であり、諸法無我であることをその都度確認すると、いつの間にか心がラクになっている。そんな経験を日々送っている。 」

 

 

 

「わたくし」という思いを手放す…只管打坐(しかんたざ)

 

 

ーーー僧侶としての、一番の出会いを教えてください

「只管打坐(しかんたざ)

曹洞宗では、道元禅師が「正伝の仏法」を標榜している。誤解されがちのこの言葉だが、これは、曹洞禅だけが正しい仏教を伝えたという意味ではなく、「菩提樹下でお釈迦さんが覚るに到ったところの坐禅」を示している。そして、その坐り方を「只管打坐」という。一般的には「ただ坐る」と訳されるが、もう少し詳しく言うと「わたくし」という思いや概念を手放したところの、自然の摂理としてただ在る自己に親しんで坐している状態を指す。なんと、坐禅とは奥深いものか!! と。 」

 

 

ーーー僧侶としてのテーマを聞かせてください

「死ぬまで生ききる」

 

 

ーーーメリシャカに対して、読者に対して一言お願いします

「浄土真宗さんのイベントに際して、他宗の私が一言述べるというのも、何だか場違いな気もしますが、仏教は色んな顔を持っていて常々面白いと感じています。そもそも、社会通念とは真逆の主張さえあって、マジでロックだと感じることさえあります。こうしたイベントで若い僧侶と関わることを契機に、仏教の持つヤバさや、面白さに触れて頂けたらと思います。 」

 

なるほど、仏教はまさにロックですね! 吉村昇洋さん、ありがとうございました。

 

 


 

吉村 昇洋 よしむら しょうよう 

1977年3月、広島県生まれ。

曹洞宗八屋山普門寺副住職/臨床心理士/相愛大学非常勤講師

曹洞宗大本山永平寺にて2年2ヶ月間の修行生活を送ったのち、2005年11月より、仏教系WEBマガジン「虚空山彼岸寺」にて精進料理のコンテンツ【禅僧の台所 〜オトナの精進料理〜】を展開。現在は自坊で精進料理の教室【広島精進料理塾】を主宰する。

その他、大学やカルチャーセンターの講義などで禅仏教や臨床心理学、精進料理、仏教マンガに関する講師、執筆活動を積極的に行い、日常に活かせる禅仏教や心理学の智慧を伝える。

また、臨床心理士として地元の精神病院に勤務。全国をめぐり、心の健康や子育て支援に関する講演を行う。

最近ではNHK 総合『助けて!きわめびと』やNHK Eテレ『きょうの料理』『趣味Do楽』などに講師として出演し人気を博している。

【著書】

『禅に学ぶくらしの整え方』(オレンジページ)   <http://amzn.to/1mwZusG>  

『気にしない生き方』(幻冬舎)   <http://amzn.to/1FSWU5b>  

『心が疲れたらお粥を食べなさい』(幻冬舎)   <http://amzn.to/1wWSLM5

『週末禅僧ごはん』(主婦と生活社)   <http://amzn.to/1hhgq0t

『気にしなければ、ラクになる。』(幻冬舎エデュケーション)   http://amzn.to/17724JP

 

 

 

TWITTER+SHAKAMUSIC
チケット予約はこちら
新しい記事
月別アーカイブス
エディター
とし
twitter メリシャカサイト用mixiロゴ.gif メリシャカサイト用facebookロゴ.gif

お問い合わせ
メルアド.gif